「特例子会社と一般企業の障害者雇用枠の違いがいまいちよくわからない・・・」と感じたことはありませんか?
僕も就活してた学生時代、ぶっちゃけ違いをよく分かっていなかったのであなたと同じですね。
でももう大丈夫です!
本記事では特例子会社と一般企業の障害者雇用枠の違いと、それぞれのメリットデメリットを解説します。
障害者雇用枠で転職を考えているあなたに向けて記事を作ったので、ぜひ最後までご覧ください。
- 名前はちだっち。
- 障害者雇用者の為の転職ブログを運営!
- 2018年にを利用して就活成功!
- 障害者平均年収258万円以上で勤務中!
- スキル・学歴無しで2023年に転職成功!
- ブランク期間7カ月間でもエージェント利用で転職!
特例子会社と障害者雇用の違いについて
特例子会社と一般企業。
働く側からすると雇用上の違いはありません。
ただ特例子会社では障害を抱える社員が一般企業よりも多いです。
一般的な企業が障害者最低限雇わないといけない障害者の数は下記図の通り。
【厚生労働省】令和5年度からの障害者雇用率の設定等について
一方で特例子会社ではは雇用すべき障害者は、最低5人以上従業員に占める割合が20%以上と定められてます。
そして障害者の割合で、重度障害者・知的障害・精神障害者が30%の雇用が必須条件です。
一般企業の障害者雇用枠では○○障害は何%というルールはありません。
つまり特例子会社と一般企業の障害者雇用枠の大きな違いは、障害者の雇用枠とルールになります。
また特例子会社では一般企業では就職が難しい重度障害でも内定がもらえる可能性が高く、最後の就職先と言えるでしょう。
障害者雇用枠は一般企業で障害を公開して働く方法
障害者雇用枠は自身の障害を企業に伝えて就職する方法です。
一般企業では障害者を一定割合を雇うことが法律で決められています。
障害を企業側に伝えることで合理的配慮を受ける事が可能です。
僕は弱視の障害でノートPCでは作業ができない為、
別途モニターを用意してもらう配慮をお願いしてます!
合理的配慮が義務化されたこともあり、無理難題な条件でなければサポートを受けることが可能です。
もし一般企業の障害者雇用枠で合理的配慮が見込めない時は、下記の記事で紹介してる方法を実践する事をおすすめします。
障害者雇用枠で働くメリット・デメリット
障害者雇用のメリット | 障害者雇用のデメリット |
---|---|
給料は特例子会社より高い 最低限の合理的配慮がある 業務内容の選択肢がある 求人を見つけやすい 転職で有利に働く | 仕事の責任を問われやすい 施設のバリアフリーにばらつきあり 障害内容によって内定がもらえない |
一般企業と特例子会社を比較してみてのメリットデメリットを上記の表でまとめました。
項目の詳細について解説します!
メリット①給料は特例子会社より高い
障害者雇用のメリット1つ目は給料は特例子会社より高いことです。
特例子会社で働く方の約8割が演習240万円以下で働いています。
特例子会社の給料に関する事は以下の記事をご確認ください。
一方一般企業の障害者雇用枠では年収320万円前後が相場です。
一般企業の障害者雇用枠求人の8割が契約社員登用なので、正社員登用されれば年収400万円前後まで上がるでしょう。
なので一般企業の障害者雇用枠は特例子会社より給料が高いのがメリットと言えますね。
②最低限の合理的配慮がある
障害者雇用枠だと配慮がないのでは?と誤解される人が多いです。
障害者雇用枠でも最低限の配慮があるので安心してください。
ただあくまでも一般企業は営利目的であり、障害者のために作られている会社ではありません。
なので会社の建物がどうしてもバリアフリー化が出来なかったり、予算がかかりすぎるとは配慮してもらえない事もあります。
とはいえ弱視の方ならばPCモニター1台用意してもらうなど、費用が掛からない配慮ならば対応してもらえること事がほとんどです。
最低限の配慮で業務ができるのならば、
一般企業の障害者雇用枠でもOKですよ!
一般企業の配慮に関する詳細は以下の記事で解説してます。
メリット③業務内容の選択肢がある
一般企業の障害者雇用枠は特例子会社より業務内容の選択肢が豊富です。
僕が2度企業から内定をもらったアットジーピー【atGP】転職エージェントで求人を検索してみると、以下のような職種での募集がありました。
- オープンポジション
- 事務関連
- 企画・マーケティング関連
- ITエンジニア
- 技術関連
- クリエイティブ関連
- 専門職関連
多種多様な職種がありますね!
一方特例子会社の場合は簡易作業の事務作業が主な仕事内容です。
特例子会社は障害が重い方がメインで働いている事もあり、業務内容も簡易作業に偏りがあります。
もしスキルアップや手に職をつける事が目的ならば、
一般企業の障害者雇用枠がおすすめですよ!
メリット④求人を見つけやすい
一般企業の障害者雇用枠求人の方が特例子会社求人よりも見つけやすいです。
それもそのはずで特例子会社は令和4年現在で全国に579社しかありません。
アットジーピー【atGP】で特例子会社を探してみると、全求人のうち3社歩かないか程度です。
一方一般企業の障害者雇用求人は300社程度あるので100倍の数。
このように一般企業の障害者雇用求の方が特例子会社求人より多く、見つけやすいのがメリットと言えますね。
メリット⑤転職で有利に働く
一般の障害者雇用枠で働くほうが特例子会社で働いた経験よりも、転職で有利になる事があります。
というのも特例子会社での業務内容は軽作業が多く、一般企業では通用しない可能性があるからです。
僕が一般企業で2社障害者雇用枠で働いた時に経験した、
業務は下記になります!
- 住民税額の計算処理
- 就労証明書の作成
- 請求書の処理
- 議事録の作成
- 事務用品の発注作業
- 取引先とのメール
自分でいうのもあれですが業務内容のバリエーションは多い方ですね。
特例子会社の業務は書類の整理や社内の郵便振り分けなど軽作業が主です。
一般企業で障害者雇用で働いていればまた一般企業に働ける選択肢もありますし、特例子会社でも問題なく働けるでしょう。
このように一般企業で働いていた経験は転職で有利に働くことが多いのでメリットと言えます。
デメリット①仕事の責任を問われやすい
一般企業の障害者雇用枠は特例子会社より仕事の責任を問われやすいのがデメリット。
というのも一般企業の障害者雇用枠の業務内容は、社外取引や社内の重要な業務を担う事があるからです。
例えば僕が経験した業務でいうと住民税額の計算作業ですね。
市区町村から決められた税額を正しく登録できなければ給料額に増減が生まれます。
僕は度々間違えた経験がありその都度社員に謝罪をしてました・・・。
このように一般企業の障害者雇用枠では、責任ある業務を担当しないといけないのがデメリットです。
デメリット②施設のバリアフリーにばらつき
一般企業は元々健常者を雇う事を目的としているため、施設のバリアフリー化にばらつきがあります。
施設内でいうと点字ブロックがなかったりなどですね。
僕のように弱視でまだ周囲が見れるのならばまだ大丈夫ですが、全盲などならば働きづらい環境です。
もちろん点字ブロックなどがある会社もありますが、特例子会社に比べれば割合が低めですね。
このように企業によって施設のバリアフリー化がばらばらなのでデメリットの1つと言えます。
デメリット③障害内容によって内定がもらえない
残酷な話ではありますが一般企業の障害者雇用枠は障害内容によっては内定がもらえません。
企業の本音としてできるだけ障害が軽い人を雇って働いてほしいという思惑があります。
一般企業の障害者雇用では現時点で、「重度障害は〇%雇い入れないとダメ」というルールはありません。
軽度障害の方を積極的に採用してる現状がありますね・・・。
受け皿として特例子会社があるので、一般企業でなかなか内定がもらえないならば特例子会社を目指すのがおすすめです。
特例子会社は障害者雇用に特化した会社
特例子会社について簡単に解説します。
特例子会社は障害のある人を採用する事に特化した企業です。
主に大企業と呼ばれる会社が法定雇用率を満たすために別途特例子会社を設立します。
また特例子会社は親会社で働いているとみなされるため、福利厚生などが親会社と同じで充実している事が多いです。企業が特例子会社を設立するためには以下の条件を満たす必要があります。
- 子会社の議決権の過半数を有する、など
- 意思決定機関(株主総会等)を支配している
- 親会社から役員が派遣されている
- 親会社との人的関係が緊密である
- 雇用される障害者に占める重度身体障害者、知的障害者、及び精神障害者の割合が30%以上である
- 雇用される障害者が5人以上で、全従業員に占める割合が20%以上である
- 障害者のために施設を改善している
- 障害者の雇用管理を適正に行える
- 専任の指導員が配置されている
- その他、障害者の雇用の促進および安定が確実に達成されると認められる
働く側のメリットとしては重度障害でもOKな事です。
重度障害及び精神・知的障害者がある方を障害者全体の30%を雇ってもらえるため、一般企業の障害者雇用枠で入社できなかった場合でも働ける機会があります。
その点が就職先の最後の砦とも言えます。
特例子会社で働く4つのメリット
特例子会社で働くと一般企業の障害者雇用枠では少ない4つのメリットがあります。
それぞれ解説します!
特例子会社メリット①就労移行支援で学んだ事が活かせる
特例子会社は就労移行支援で学んだ事が活かせるのがメリットの1つ。
就労移行支援の模擬就労として主に以下のようなものがあります。
- ・プラグタップ組立・解体
- ・ビーズ袋詰め
- ・ボールペン組立て
- ・領収書・納品書・請求書作成
- ・伝票整理
- 受注作業(データ入力、封入等)
- 郵便仕分け
- 納品書作成
- 電卓計算練習シール貼り押印
- ゼムクリップ
- 電卓問題
- 郵便物
- 仕分け組み立て解体
上記の項目にある、「伝票整理」「ボールペン組み立て」「郵便仕分け」「シール張」「「押印」は親会社が特例子会社に任せる業務の中心です。
備品にシールを貼り付けたりインク切れのボールペンの芯を交換したり、証明書の押印をしたり・・・。
就労移行支援で行っていた模擬就労が、
すぐに特例子会社で活かす時が出来ますよ!
特例子会社メリット②障害者同士の交流がある
特例子会社は障害者同士の交流が盛んな特例子会社が多いです。
というのも特例子会社で働く20%以上が障害を抱える人だから。
一般企業でも飲み会等があるように特例子会社でもイベントや企画があります。
特例子会社は障害者が多いため必然的に交流する機会が増えるんです。
その時に障害がある同士で仕事の悩みをシェアして、互いに理解し合える仲間がいるのは心強いですよね!
僕は一般企業の障害者雇用枠として働く中で、
障害者同士の交流する場なんて1度もありませんでした。
その点特例子会社はうらやましいなと感じます。
障害者同士の交流する機会があた方がうれしいあなたは特例子会社はメリットの1つと言えます。
特例子会社メリット③職場がバリアフリー化
特例子会社では一般企業と違い職場環境も配慮したオフィスであることが条件の1つとしてあります。
- 点字ブロックの設置
- エレベーターの配置
- 車いすでオフィス内移動が可能
- 玄関から車いすが通れるスロープの設置
オフィス以外にもトイレ・廊下・食堂などバリアフリー化の対象となります。
一般企業ではオフィスビルでバリアフリー化出来てない事もあったりしますからね。
その点特例子会社はバリアフリー化されたオフィスで安心して働けるのがメリットと言えます。
特例子会社メリット④働き方が多種多様
特例子会社のメリットは働き方が多種多用な点です。
特例子会社では重度障害の雇い入れも義務付けられている為、全員が同じ条件で働かせる事が不可能な事を熟知してます。
なので働き方について以下のように柔軟にしている場合が多いです。
- フレックスタイムの導入
- 時短勤務
- 在宅勤務
- 通院のための休暇
- 通院のための早退
僕は2社で一般企業で障害者雇用枠で働きましたが、
通院のための特別休暇なんてありませんでした。
その点は特例子会社と一般企業での違いですね。
もし障害のち用で定期定期に通院が必要ならば、特別休暇がある特例子会社はメリットと言えます。
特例子会社で働くデメリット
特例子会社で働くメリットを解説しましたがデメリットももちろんあります。
特例子会社で働くデメリットは下記です。
- 人間関係でいじめを受ける
- 給料が安くて生活できない
- 出世できる人が限られる
- スキルアップの機会が少ない
- 求人を探すのが困難
各デメリットの詳細について知りたいあなたは下記の記事をご覧ください。
特例子会社・障害者雇用の違いからどっちがおすすめか解説
ここまで特例子会社と一般企業の障害者雇用の違い。それぞれのメリット・デメリットを解説しました。
ここまで読み進めたあなたはきっと、「どちらが自分に合ってるのか分からない・・・」と感じているかもです。
そんなあなたは下記の表を参考にしてみてください!
一般企業の障害者雇用がおすすめな人 | 特例子子会社がおすすめな人 |
---|---|
キャリアアップを目指してる 給料が高い方がいい 一般企業で働いた経験がある 最低限の合理的配慮で十分 | 大企業の福利厚生を活用したい 手厚い配慮を受けたい 重度障害で一般企業をお断りされた 柔軟な働き方の方自分に合ってる 安定して長期で働ける会社がいい |
上記の動画や表からあなたがどっちで就活するべきなのか判断することができるはず!
障害者雇用がおすすめだった人は転職エージェントで求人探し
一般企業での障害者雇用枠がおすすめだったあなたは、障害に特化したエージェントを利用して、求人探しをするのがおすすめ!
一般の障害者雇用枠は健常者の求人に比べ数が少なく個人で探すのは大変です。
実際ハローワークの求人検索をしたところ、求人数全体の10%程度しかありませんでした。
なので障害者求人紹介に特化したエージェントから企業を紹介してもらうのが、効率的に求人を探すコツになります。また転職エージェントを活用すれば、以下のサポートを無料で受ける事が可能ですよ。
- 障害者転職市場について教えてくれる
- 履歴書や職務経歴書の添削してくれる
- 自己PR内容の添削をしてくれる
- 応募企業への推薦状を書いてくれる
- 面接対策をしてくれる
- 面接等の日程調整を対応してくれる
- 面接後企業へ追加のフォローをしてくれる
履歴書や職務経歴書の添削もしてくれて書類選考の通過率も上がるので、利用すべきサービスです。
転職エージェントを活用すればあなたの強い味方になってくれます!
僕も転職時にアットジーピー【atGP】を利用して内定をもらいました!
おすすめの転職エージェントは以下の3つです!
おすすめ度1位atGP
おすすめ度2位ランスタッド
- 登録と利用は完全無料!
- 転職者の希望に企業が合わせる完全オーダーメイド型
- 世界中で総合人材サービスを展開!信頼感・安心感・満足感がある!
- 大手大企業・優良企業の求人数が多い!
- 利用者約60%が年収300万円以上の企業へ転職!
- 年収・キャリアアップ転職が可能なエージェント
評判のいい口コミ | 評判の悪い口コミ |
---|---|
障害特性に合わせた求人を教えてくれる 転職希望ならば無料でサービスを使える 志望動機や面接対策が充実 企業側への日程調整を代行 企業へあなたの魅力を伝えてくれる 企業へ条件交渉を代行 内定後サポートが充実 | 希望する条件の求人がない場合がある 担当者との相性がカギを握ってしまう 自分のペースでの転職活動は難しい |
\ オーダーメイド型求人が魅力! /
おすすめ度3位dodaチャレンジ
そのほかの転職エージェントについて知りたいあなたは以下の記事を参考にしてください!
特例子会社がおすすめだった人は就労移行支援経由で求人探し
特例子会社がおすすめであったあなたは就労移行支援経由で求人探しをしましょう!
その理由は特例子会社の求人紹介実績が2位と高いからです。
根拠としては野村総合研究所が特例子会社に調査したデータからになります。
ハローワーク経由が1番ですが、就労移行支援で学べるワークが業務に生かせるのでおすすめです。
理由は就労移行支援では特例子会社の行んじゅにマッチした模擬就労を受ける事が出来るからですね。
一例として就労移行支援を活用すれば以下の模擬就労を受けることができます。
- ・プラグタップ組立・解体
- ・ビーズ袋詰め
- ・ボールペン組立て
- ・領収書・納品書・請求書作成
- ・伝票整理
- 受注作業(データ入力、封入等)
- 郵便仕分け
- 納品書作成
- 電卓計算練習シール貼り押印
- ゼムクリップ
- 電卓問題
- 郵便物
- 仕分け組み立て解体
また模擬就労のほかにも就活に繋がる下記のサポートを受けることが可能です。
- 就職に向けた体調管理を整える方法が分かる
- 自分の障害特性に関する理解度が深まる
- 模擬就労体験を通じて最低限の業務スキルを習得できる
- 就労に向けてのプランを一緒に考えてくれる
- スキルアップ研修やトレーニングが充実
- 就職後のフォロー体制がある
いきなり業務をするのが不安あならばまずは就労移行支援で模擬就労体験しておくとよいでしょう。
特例子会社に入社できる実績が多い就労移行支援経由で特例子会社を目指すのが、一番確実で可能性が高い方法になります。
同じ会社が運営する就労移行支援でも、
場所によって特色が異なる事もあるので一度見学に行きましょう!
まとめ 特例子会社と障害者雇用の大きな違いは配慮です
最後のまとめです!
本記事では特例子会社と一般企業の障害者雇用枠の違いについてお伝えしました。
障害者雇用枠と特例子会社の違いについて詳しく解説してきました。
大きな違いは重度障害でも働ける可能性があるのと配慮の手厚さです。
もし重度障害があり一般企業の障害者雇用枠をお断りされたならば、特例子会社で働く事を目指しましょう!
特例子会社への就職を目指すのならば、紹介実績2位の就労移行支援経由で求人を探すことをおすすめします。
おすすめの就労移行支援は以下のリンクから確認可能です!
百聞は一見にしかず!
見学は無料なのでWEB予約して事業所を確認しましょう!
障害の程度が軽く給料が高いほうがいいあなたは一般企業の障害者雇用枠を目指すのがおすすめ!
一般企業へ障害者雇用枠で就活するための方法をまとめた記事があるので、ぜひチェックしてみてね♪
コメント