特例子会社で働きたいと考えているけれど、情報を調べたら「闇・やばい」という結果ばかりで不安になってませんか?
僕自身も弱視の障害があり、特例子会社について調べた事があるので、不安になる気持ちよくわかります。
今回は特例子会社が闇だと言われる内容と闇以外の光部分についても解説します!
特例子会社への就職を考えているあなたに取って参考になるはずです!
特例子会社の光部分 | 特例子子会社の闇 |
---|---|
経営が安定して安心 支援員のサポートがある 障害の配慮への体制が万全 重度障害でも内定がもらえる 設備がバリアフリー対応 会社によって特別休暇がある 正社員登用率が68.6%と高い 正社員登用されて生活安定 軽作業の業務が中心 大企業の福利厚生が利用可能 | いじめを受けるケースがある 平均年収が240万円前後と低い キャリアアップは限定的 スキルアップの機会は少なめ 求人を様すのが困難 |
野村総合研究所によると特例子会社求人数第2位が就労移行支援経由です。
特例子会社の求人を紹介してもらうには就労移行支援がおすすめ!
- 名前はちだっち。
- 障害者雇用者の為の転職ブログを運営!
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特例子会社の闇!働く側が厳しい問題点
まずはじめに特例子会社が闇ばかりでやばいと言われる理由について解説します。
インターネット上で特例子会社がやばいという意見が多いのは主に以下の事例です。
それぞれ詳しく解説しますね!
問題点①人間関係悪化等でいじめを受ける
特例子会社に限らずですが人間関係悪化等でいじめを受けるリスクがあります。
厚生労働省が公表してる障害者の虐待やいじめの状況では以下のような結果になってます。
参考:厚生労働省「令和4年度使用者による障害者虐待の状況等」の結果を公表します」
前年度から30.7%も増加しており今後も増えていくか可能性があります。
いじめの内容としては主に下記表の事例をご確認ください。
いじめの種類 概要 経済的虐待 障がい者の同意を得ないで金銭を利用、制限する 心理的虐待 障がい者に対して脅しや侮辱、無視、差別的な発言など精神的な苦痛を与える 身体的虐待 ケガの恐れがある作業を強いるなど身体に何らかの暴行、拘束を加える 放置等による虐待 障がい者の雇用に対して適切な管理、配慮をしていない 性的虐待 障がい者にわいせつな行為をする、もしくはわいせつな行為をさせる 制度によるいじめ 障がいを理由と他の社員を区別して異なる待遇をする
障害がある者同士が集まるのでお互い配慮しあえると思われがちですが、現実はそうではありません。
障害の程度は人それぞれですし悩みは人それぞれです。
弱いものいじめがあるように障害が軽度の人が重度の人に、虐待をするなんてこともあります。
もしいじめを受けた場合は会社に所属してる支援員に相談しよう!
それでも解決しない場合には外部の相談窓口にお問い合わせするのも1つの手です。
外部の相談窓口一覧
03-6699-9359(平日17時~21時 日祝13時~17時 水曜・土曜日定休)
soudan@npoposse.jp
公式LINE ID:@613gckxw
*NPO法人。訓練を受けたスタッフが労働法・労働契約法など各種の法律や、労働組合・行政等の専門機関の「使い方」をサポートします。
03-6804-7650(平日17時~21時 日祝13時~17時 水曜・土曜日定休)
公式LINE ID: @437ftuvn
*個別の労働事件に対応している労働組合。労働組合法上の権利を用いることで紛争解決に当たっています。
*個別の労働事件に対応している労働組合。労働組合法上の権利を用いることで紛争解決に当たっています。
「ブラック企業」などからの転職支援事業も行っています
022-796-3894(平日17時~21時 日祝13時~17時 水曜・土曜日定休)
sendai@sougou-u.jp
*仙台圏の労働問題に取り組んでいる個人加盟労働組合です。
03-3288-0112
問題点②給料が最低賃金並みで安い
特例子会社の闇と言える問題点として給料が最低賃金並みで安いことです。
野村総合研究所が企業に障害者雇用のアンケートをした結果が下記になります。
引用:野村総合研究所
年収の額 割合 101~150万円 21.6% 151~200万円 33.5% 201~250万円 21.6% 251~300万円 10.8% 301~350万円 7.2% 351~400万円 3.0% 401~450万円 1.2% 451~500万円 1.2% 500万円以上 1.2%
グラフを見れば一目瞭然ですが約8割が年収260万円以下で働いている事が分かるはずです。
特例子会社の給料が安い理由としては以下になります。
- 最低賃金で設定される
- 軽作業業務ばかりだから
- 低賃金でも応募は多い
特に特例子会社の給料基準として最低賃金を目安としてる為、
年収が低くなりがちですね・・・。
年収の低い原因の詳細と対策方法は下記記事をご覧ください。
問題点③出世できる人が限られる
特例子会社の問題点として出世できる人は限られている事です。
障害者に限らずですが出世したと言えるのは、リーダー格や課長等の役職に就けた状態と言えますよね?
野村総合研究所の調査結果では障害のある方よりも、障害のない方の方が出世できている状況があります。
引用:野村総合研究所
特例子会社だから障害のある人が出世できるとは限りません。
とはいえ人数は少ないものの役員に就いている障害者がいる事実を考えると、一般雇用の障害者枠で出世するよりも可能性はあります。
ちなみに僕は出世反対派の立場です。
障害のある人が出世しないほうが得策である理由については下記記事で解説してます!
問題点④スキルアップの機会は少なめ
特例子会社ではスキルアップする機会は少なめなです。
というのも特例子会社は障害の重い人が最後の砦として就職する事が多く、スキルアップできる人材がそもそも少ないんですよね。
業務内容としても書類の仕分けなどの事務補助が中心です。
とはいえ一般企業での障害者雇用枠でもスキルアップの機会は少ないので、どっちもどっちですね。
もしスキルアップをしたいならば自分でする必要があります。
下記記事で解説してるのでご覧ください。
問題点⑤求人を探すのが困難
特例会社の闇と言われる問題点として求人を探すのが困難な点です。
特例子会社自体が令和5年6月1日現在で特例子会社(※)の認定を受けている企業は、598社とまだまだ数は少ないんですよね。
障害者雇用枠で求人探しの鉄板であるエージェントを探してみたものの、
3社程度しか募集がありませんでした・・・。
もし特例子会社で働きたいならば、ハローワークか就労移行支援になります。
就労移行支援で模擬就労体験を受けて求人探しをする方が僕的にはおすすめです。
定着率も高く入社後のアフターフォローもあるので安心しtえ働くことができますよ!
闇や問題点だけじゃない!特例子会社で働くメリット
特例子会社の闇や問題点についてお話ししましたが、「じゃあ特例子会社で働くのはやめたほうがいいのかな・・・」とあなたは感じたかもしれません。
そんなことはないですよ。闇もあれば光もある。
特例子会社で働くメリットは以下になります。
- 経営が安定して安心
- 支援員のサポート体制が充実
- 障害配慮の体制が万全
- 重度障害でも内定の可能性がある
- 設備がバリアフリー対応
- 会社によって特別休暇がある
- 正社員登用率が68.6%と高い
- 正社員登用されて生活安定
- 軽作業業務が中心
- 大企業の福利厚生が利用可能
特例子会社は大企業が法定雇用率のために設立する事が多く、知名度の高い企業が多いです。
なので企業経営が安定しているのが安心できます。
また障害者雇用のために設立される会社だけあって、障害の配慮のサポート面は一般企業の障害者雇用枠より充実してる会社が多いです。
また特例子会社の特性上重度の障害でも内定をいただける可能性があるので、最後の砦として選択肢になるのがメリットと言えるでしょう。
特例子会社のメリットに関する詳細は以下の記事をご確認ください。
特例子会社に向いている人それぞれです
特例子会社が向いている人 | 特例子会社が向いてない人 |
---|---|
経営が安定してる会社がいい 支援員サポートが必要 障害の配慮への体制が万全がいい 重度障害持ち 設備がバリアフリー対応がいい 会社によって特別休暇がほしい 正社員登用を目指したい 軽作業の業務が中心がいい 大企業の福利厚生を利用したい | いじめを受けるのが嫌だ 年収は最低300万円以上希望 キャリアアップを目指したい スキルアップをしたい 求人の選択肢は多い方がいい |
特例子会社は障害の配慮やバリアフリー化が進んでいて、障害のある方全員におすすめに見えますが、実際は人それぞれです。
例えば僕は弱視ではあるもののもんたーが大きければ作業が可能です。
僕は業務内容が軽作業だけだとすぐ終わって退屈なんですよね(笑)
だから逆に特例子会社特有の処理の仕分けや、コピー用紙をハサミで切るみたな業務は苦痛しかありません。
一方で高度障害がありできることが限られている障害者からすると、給料が低くても軽作業の方がいい場合もあるでしょう。
このように障害の等級や症状によって特例子会社が向いている人もいれば、一般企業の障害者雇用枠の方が向いている場合もあります。
なので自分は本当に特例子会社が向いているのか?
もしかしたら一般企業で障害者雇用枠で働くほうがいいのではないかという事を考える事が大切です。
特例子会社求人の探し方と見極め方のコツ3選
ここからは実際に特例子会社の求人を探す時のコツと企業の見極め方について解説します。
以下の方法を実践することであなたが望む特例子会社が見つかるはずですよ!
それぞれ詳しく解説しますね♪
①就労移行支援を活用する
特例子会社求人を探すは就労移行支援経由で探すのがおすすめです!
理由は就労移行支援経由での紹介実績が2位だから。
野村総合研究所が企業に実施した調査では、特例子会社の応募実績として就労移行支援が2位にランクインしてます。
ハローワーク経由が1番ではありますが、就労移行支援で学ぶ技能実習や障害特性の理解を深める事で定着率が高くなります。
内定をもらうのがゴールではなくて定着して長期的に働ける事が、今後の生活面において重要なポイントです。
また就労移行支援では以下のカリキュラムを受ける事が出来ます!
- 就職に向けた体調管理を整える方法が分かる
- 自分の障害特性に関する理解度が深まる
- 模擬就労体験を通じて最低限の業務スキルを習得できる
- 就労に向けてのプランを一緒に考えてくれる
- スキルアップ研修やトレーニングが充実
- 就職後のフォロー体制がある
事業所によっても異なりますが就労移行支援で学べる、
- データ登録作業
- 書類の仕分け作業
- シールの貼り付け作業
等は特例子会社のメイン業務の1つであり仕事でそのまま生かせますよ。
特例子会社に入社できる実績が多い就労移行支援経由で特例子会社を目指すのが、一番確実で可能性が高い方法になります。
同じ会社が運営する就労移行支援でも、
場所によって特色が異なる事もあるので見学する事をおすすめします!
②転職エージェントを利用
特例子会社を探す方法として転職エージェントを利用するのもおすすめ!
転職エージェントの公開求人では件数は少ないですが、非公開求人として求人がある可能性があります。
また転職エージェント側は企業とヒアリングをしており、有益な情報を教えてくれて面接の話題で優位に立てる可能性ありです。
また転職エージェントを利用する事で以下のサポートを受ける事ができるのでおすすめですね♪
- 障害者転職市場について教えてくれる
- 履歴書や職務経歴書の添削してくれる
- 自己PR内容の添削をしてくれる
- 応募企業への推薦状を書いてくれる
- 面接対策をしてくれる
- 面接等の日程調整を対応してくれる
- 面接後企業へ追加のフォローをしてくれる
履歴書や職務経歴書の添削もしてくれて書類選考の通過率も上がるので、利用すべきサービスです。
転職エージェントを活用すればあなたの強い味方になってくれます!
僕も転職時にアットジーピー【atGP】を利用して内定をもらいました!
おすすめの転職エージェントは以下の3つです!
おすすめ度1位atGP
おすすめ度2位ランスタッド
- 登録と利用は完全無料!
- 転職者の希望に企業が合わせる完全オーダーメイド型
- 世界中で総合人材サービスを展開!信頼感・安心感・満足感がある!
- 大手大企業・優良企業の求人数が多い!
- 利用者約60%が年収300万円以上の企業へ転職!
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評判のいい口コミ | 評判の悪い口コミ |
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そのほかの転職エージェントについて知りたいあなたは以下の記事を参考にしてください!
③紹介された企業の分析
就労移行支援もしくは転職エージェント経由で紹介された特例子会社を必ず分析しましょう!
結局紹介された求人を選択して働くのは自分です。
特例子会社と言っても会社の雰囲気や特色などは異なります。
入社するのがゴールではなくて安定的に働く事が出来る会社を選ぶのが、障害がある僕たちにとっては重要なポイントの1つです。
以下のような項目だけは必ず自分でも調べるようにしましょう!
- 障害に関する配慮事項
- 年収や給与に関する事
- 仕事内容
- どんな障害のある方が働いてるか?
また紹介された特例子会社がフラック企業ではないかの判断は下記の記事を参考にしてみてね♪
まとめ特例子会社はやばい問題点もあるが選択肢の1つ
最後のまとめです!
本記事では特例子会社の闇と光部分を解説しました。
特例子会社は障害の配慮や業務配慮等があり一見誰でも向いているように感じます。
物事にはメリット・デメリット両方あるように、特例子会社で給料が低いという課題があるのもまた事実です。
とはいえ重度障害のある方からすると給料が低くても雇用してもらえるという、最後の砦的な存在なのが特例子会社ですね。
いい面悪い面を理解して、特例子会社で働くのか。それとも一般企業の障害者雇用枠で働くのかを決めるのが大切ですよ!
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